Princeと私の物語
2018年5月22日。
今日は、私の大好きなアイドルがジャニーズJrとして過ごす最後の日。
そして、私にとってはジャニーズJrのファンとして過ごす最後の日。
明日、私の自担はデビューする。
Princeが結成されてから、この日をずっとずっと待ちわびていた。 みんなの歌声をCDで聴きたい。そんな願いが叶う日は、すぐ近くまで来ているようで、すごく遠い気がしていた。
神宮寺くんは弱音を口にしない人。努力を見せようとしない人。だけど、夢や目標は人一倍堂々と力強く宣言できる人だった。「デビューしたい」彼が発するこの言葉を私は何度も耳にした。
神宮寺くんの夢は、同時に私の夢だった。
そしてついに、その日は訪れた。
神宮寺くんは、頼れる2人の戦友と、新たな3人の仲間と共に、デビューの切符を掴み取った。
神宮寺くんが、私の夢を叶えてくれた。
みんなの歌声がドラマのシーンで流れたり、表紙を飾った雑誌が何冊も本屋に並んでいたり、CDショップにKing&Princeのコーナーができていたり。私の日常は一気にきらきらと輝き出した。嬉しくて誇らしくて幸せで、でもちょっぴり寂しくて。だけどやっぱり嬉しくて。
この気持ちはJrの頃から応援していたアイドルのデビューに立ち会ったからこそ味わえたもの。そう思うと、このちょっとの寂しさも大事な宝物だなと思えてしまう。
だから、この宝物をここに大切に記しておこうと思う。
私はPrinceが大好きだった。
入所したての頃からずっと近くにいた3人に、ある夏、Princeという素敵な名前が付いた。
とびきり優しくて仲間想いな3人が集まったPrinceは、私達ファンにもやっぱりとびきり優しかった。
3人にPrincessと呼んでもらえることが、ちょっと照れ臭くて、でもその何倍も心の底から幸せだった。
真面目で努力家な3人のパフォーマンスはステージを重ねる度にどんどんパワーアップしていって、Princeの優しくてキラキラとした幸せいっぱいの世界観がみるみるうちに出来上がっていった。
それはまるで3人の王子様が主人公の物語のようで。ステージの幕が開くと、一気に物語の世界の中に引き込まれる感覚があった。3人の王子様はいつも同じ方向を向いていて、どんな時も、こっちにおいで?と私達ファンに優しく手を差し伸べてくれているみたいだった。Princeの物語にいるときは、本当に、誰もがみんなPrince Princessだった。
この感覚が本当に心地よくて、幸せで。
2017年夏のPrince公演を見たとき、遠い気がしていたデビューが少し近づいた気がした。誰もがそう思ってしまうくらい、2017年夏のPrinceは圧巻の仕上がりだった。
3人が作り上げた世界観、PrinceとPrince担の空気感、Princeを取り囲む何もかもが大好きで堪らなかった。
それでも大好きな人のデビューは、やっぱり心の底から嬉しかった。
神宮寺くんの夢が叶った。
神宮寺くんと岩橋くんと岸くんがこれから先もずっと3人で一緒に居られる未来が約束された。
それだけで十分すぎるくらい幸せだった。
そう心の底から思えるくらい、私はPrinceのことが好きだった。
きっと色々な気持ちのファンがいると思う。それが当たり前だし、それで良い。だけどいつかは、みんなが1つの方向を向いて大好きな6人の背中を優しく押せるような日が来て欲しい。あの素敵な6人と、そんな6人のことが大好きなファンなら絶対にできると、そう私は信じている。
神宮寺くん、岩橋くん、岸くん。
私たちファンに沢山の愛と優しさをくれて、本当にありがとう。
「みんなは僕たちの誇りだよ」と何度も言葉にしてくれたこと。
'' Princeはファンとの関係性がすごく良いね''と褒められた時、「だって大事にしてるもん」と答えてくれたこと。
神宮寺くんのバースデーケーキのメッセージプレートに、「Genki Yuta princessより」と私達の名前も加えてくれたこと。
Jr.として最後のオリジナル曲に『You are my princess』と名前をつけて、プレゼントしてくれたこと。
本当に、嬉しかったよ。
明日からは、頼もしい3人の新たな主人公を加えたKing&Princeの物語が新しいページを刻み始める。どんな物語になるのか、どんな景色を見せてくれるのか、ワクワクして仕方がない。
だからPrinceの物語は、心の中の本棚の、1番よく目立つところに閉まっておくね。
そしてもし恋の魔法が切れてしまっても、すぐ手にとって読み返すんだ。
シンデレラガールの中の女の子が、ガラス玉を朝の光にかざしたように。